大家さん日記 

(◍•ᴗ•◍)地方にはよく平屋の古~い戸建賃貸があります。 都会の方には分かりづらいですが、結構人気だったりします。
    地方には地方の世界があるんです(^0^)

 もちろんその戸建ては大家さんが存在してます。
築が40年以上の賃貸戸建てになってきますと、大家さんも80歳を超えて参ります。

(*>ω<)現代ですと、『古い戸建てを壊して新しくアパートを建てませんか?』と必ず営業さんが大家さんを訪ねますね(笑)
でもけして首を縦に振らない大家さんもいらっしゃいます。
よくよくお話をお伺いすると、大家さん夫婦の絆が見えて来ました。

前橋市北部の大家さんですが、既にご主人様は他界され、80歳を超えた奥様だけで家主業を営んでおられます。
22歳でお嫁になり、必死で田んぼと畑を耕して、45歳で貸家を建てたのは昭和52年!
(⦿_⦿)歴史を感じますね。


群馬県ならでは、カカア天下とカラっ風の通り、奥様主導で建てられたとのこと(笑)
群馬の女性は強いんです♪
でも初めてのデート!?は、公園のベンチで自己紹介をしたのみ。

"ずいぶんと暗い感じの男性だなぁ”と奥様は最初旦那様に感じたようです。
ですが自分は不器用な性格である点などを正直にお話になる旦那様を見ていて、
『私がこの人の太陽になってあげたい』と奥様は思ったとのこと(◍•ᴗ•◍)♡

84歳の大家さんの若い頃の感覚の瑞々しさに正直驚きました。

そして3年前に他界されたご主人様

私もお世話になりました。

寡黙なご主人様と、たくさんお喋りになる積極的な奥様を見ていて、いつも微笑ましくて心が温かくなってました。

いまでも明るい奥様ですが、やはりご主人様のお話になると泣いてしまう。
今でも好きなんだなぁと少し羨ましくもなります。

どんなに築年数が経過しても、歴史と思い出が詰まっている貸家のお話でした。


こぼれ話

新築の頃はお医者様の卵の方達もお住まいだったのも凄いですね。
今で言うルームシェア状態でお住まいもあったようです。
そんな方達ももうベテランか次の世代に受け渡している世代。
大家さんを今でも訪ねて来られる方もいらっしゃるとのこと。
お隣り近所さんと揉めないように、極力接しないようにする時代にはなりましたが、
40年以上前のご縁を大切にする人情も前橋にはあります。